
Verónica Romero
ベロニカ・ロメロ
- 生産地域
- バレンシア州 ウティエル・レケーナ

四代にわたり受け継がれる葡萄専業農家が辿り着いた、厳選古木で造る愛情溢れるフレッシュワイン、業界注目の新鋭女性生産者!
私はベロニカ・ロメロです。バレンシア州レケーナ地区のワイン用ブドウ農家の4代目ですが、自分の代からワイン醸造を始めることにしました。
ブドウ畑はロス・ドゥケスとラス・モンハス(Venta del Moro)にあり、どちらもバレンシア州に属していますが、隣のカスティーリャ・ラ・マンチャ州に非常に近いため、地中海の影響を受けた大陸性気候となっています。
私の家族は長年、農業に携わってきました。現在、父と私は40ヘクタールの有機栽培のブドウ畑で、樹齢12年から90年までのブドウを育てています。ブドウ畑のほかにも、アーモンドや穀物などの作物を栽培しています。
私はバレンシア工科大学に通い、農業技術工学から学習を始め、ワイン醸造学の学位を取得しました。私の学びの目的は、家族の土地を耕し、その葡萄からワインを作り、瓶詰めするための知識を身につけることでした。なぜなら、これまで家族は何世代にもわたり、作ったブドウを協同組合に売っていましたが、私は自分たちでワインを醸造し、そのワインをマーケットに届けたかったからです。
私たち家族が手がけたブドウ品種は、ボバルとマカベオです。しかし、2017年にテンプラニーリョ種の畑を復活させ、また2018年にはタルダナ種の畑を手掛けました。どちらの区画も何もしなければ、この地域の他の多くの畑と同じように、捨てられ、荒らされて終わっていたことでしょう。現在、私たちはこの4品種のブドウをつくっています。
自社ワインに使うブドウの畑は、株仕立てで無灌漑、そして樹齢は40年から90年までです。ワイン造りの仕事の半分はブドウ畑で行われ、毎年、最初の品種は8月末頃に、最後の品種は10月中旬頃に収穫されます。私はいつも畑で最高のブドウを選び、手摘みで収穫し、箱に収め、そして醸造のプロセスが始まるワイナリーに運びます。
自然派ワインの世界に入ったときから、このスタイルでワインを作ることは明確でした。私は普段、醸し期間も短くしています。ワイン造りでは、できるだけ“人為的介入”を減らし、ブドウやその土地のありのままを表現できるように努めています。
2021年、私の1つのプロジェクトはいよいよ終盤となります。私が住む村にある、1910年に建てられたワイナリー付きの古い家の改築を始めました。この場所で仕事ができれば、私は今後も穏やかで快適な生活を維持していくことができるのです。
この土地の美食や文化をより多くの人に知ってもらうためにも、ここでのワインや土地を十分に理解し、将来的には私の畑やセラーでの仕事について、多くの人に教えていけるようになりたいです。
生産者の商品一覧
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バラ・ロハ 2023
鮮やかなルビーの色調。
ストロベリー・チェリー等の熟した赤系果実、ブラックベリー・ブルーベリー等の紫系果実、畑に生息するローズマリーやタイムなどの多様なハーブや、ローリエやレッド/ブラックペッパー等のスパイス様の香り、複雑で華やかな印象。ミディアム・フル。
口に含むと赤や紫ベリーのフレッシュな果実味が広がり、中盤には果実味を伴った爽やかな酸味が続きます。終盤には果実の甘やかさやしなやかなタンニンを感じる心地よい余韻が渾然一体となって持続します。
銘柄名は生産者の祖父が使っていたトラクターの愛称でエチケットにはそのトラクターが描かれています。 -
ドゥアルテ 2023
ボバル80%、テンプラニーリョ20%。スミレの花や干草などを思わせる軽い草木やフレッシュなハーブの香りに赤スグリの果実様の香り。
ヨーグルト様の乳製品を思わせる様な香りも調和し、華やかな印象。口中に含むと熟した赤い果実味の印象がアタックでダイレクトに感じられ、中盤では繊細でエレガントなタンニンを感じます。
終盤には赤果実の風味がフィードバックし、心地よい余韻が口中で漂います。銘柄名のドゥアルテはテンプラニーリョのワイン畑の向かいにある今では廃墟となっている家で暮らしていた家族の苗字に由来します。
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SOLD
OUTクララ 2023
レケーナ土着品種・ボバルとマカベオを各50%ブレンド。
レッドチェリー、青リンゴ、ライム、レモンなどの柑橘系の香り。口中では果実の甘やかな印象からスタートし、中盤にかけ心地よいフルーティーさやフローラルな風味が続きます。後半にかけては生き生きとした酸味が口中で長く余韻として持続します。名称のClaraはブドウ畑の元所有者の孫の名前であり、またClareteワイン(白と黒ブドウを混ぜたロゼ)との言葉遊びです。エチケットに描かれているのは梅の樹で実際に彼女の畑のシンボルでもあります。