Cal Teixidor
カル・テイシドール
- 生産地域
- カタルーニャ州 ペネデス
温故知新!世代を繋ぎ、アイデンティティを貫き、自然との一体化を追求する元弁護士・ペネデス・ビオディナミ生産者!
カル・テイシドールはもともと1751年頃に建てられたカタルーニャ地方の農家で、その後、私たち家族の所有となりました。父から子へと受け継がれてきた5ヘクタールのブドウ畑で栽培されている品種は、この地域の典型的な品種であるチャレロ、チャレロ・ヴェルメル、マカベオ、スビラト・パレントです。1950年代から2010年代までの様々な年代の畑があり、樹齢の違いによる様々な個性のブドウを栽培しています。
また家には祖父が造り始めた甘口酒精強化ワインであるミステラやランシオの樽がずっと残り、父に続いて私もそのワインを造り続けています。
過去、収穫したブドウを他の生産者に売る決断により、1986年から自分たちのワイン造りをやめていました。しかし私は、個人的な反省と自身の生活環境の変化があり、再び私たちのワインを造ろうと決意し、2015年に新しいワインが完成しました。
私は常に、ワイン造りは誠実さの追求だと思っています。私たちはボトルを開けるたびに、グラスの中で「景色」を目にします。誠実で偽りのない、素晴らしい品質のワインは、その土地の特徴と畑で行われた丁寧な仕事が反映された尊厳そのものです。
私たちはカル・トゥサックのブランド名で、自然派ワイン造りに取り組んでいます。最初の自然派ワインは2015年のチャレロです。その後も2016年まで醸造とテストを重ねることで、チャレロとマカベオをブレンドした、カル・トゥサックのセカンドワインを完成させました。
また、マシア・カル・サリネスのブランド名では、スビラト・パレントを使ったより特徴的な挑戦をしました。スビラト・パレントは、ここペネデスの土着品種でありながらも、残念ながら今ではほとんど使われなくなったブドウです。幸運にも私たちはその畑を所有していたため、スビラト・パレントを使ったワインを復活させたいとの思いから、2013年から2015年に最初の試験醸造を行い、その後、ワイン造りが始まりました。そして、2016年ヴィンテージからはスティルワインに加え、スパークリングワインも造っています。
私たちの商品の中で、マカベオ100%で造っているオレンジワインとアンセストラルワインは、チャリティーワインとしており、利益は2つの動物保護施設に寄付されます。
今後も私たちは改良を重ね、また商品ラインナップの幅を広げるためにも、新しい挑戦を続けていきます。
生産者の商品一覧
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カル トゥサック 55+74
土着品種チャレロ60%とマカベオ40%をブレンド。それぞれのブドウの個性が生かされ、爽やかな酸味と豊かさを兼ね備えます。マカベオがもたらす果実や白い花や、チャレロがもたらす酸味とミネラルのバランスを楽しめます。口に含むと、熟した洋ナシ、ゴールデンアップルなどの果実が感じられ、スモーキーさと共に心地よい酸味が長く続き、ドライハーブ、フェンネル、タイムなどの香りが感じられる複雑味のあるワインです。
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マシア・カル サリネス・アンセストラル
絶滅の危機にある土着品種スビラト・パレント100%の自然派スパークリングです。程よい酸味に青リンゴ、ハーブ、石灰、パンの香り。フレッシュで気軽にお食事と合わせて楽しめます。
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カル・トゥサック 1955
土着品種チャレロ100%使用。
ビオディナミ農法を取り入れ、樹齢70年以上の古樹のブドウを使用。
上品な酸味を帯び、青リンゴ、ライム、黄プラム、白桃、ハーブ、白い花、干草の香りが時間の経過と共に徐々にグラスから立ち上がります。上質の澱から現れる優しいイーストのニュアンスも感じ取れ、軽やかながら味わいやコクのあるワインです。
ブドウの破砕後に皮や種と3日間程醸しを行い、その後ステンレスタンクとアンフォラを使用し10か月間、澱と共に丁寧に熟成させ、それらをブレンド後、更に1年半の間、瓶内熟成後、リリースしました。